三題話を作らないか
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- [0]シノプス 06/08/19 10:08 Aj8AEkmZiK
- 3つのお題を元に即興で文章を作るという、あれです。
前の投稿者が出した3つのお題を全て使って文章を書き、
最後に次の投稿者のために3つのお題を出してください。
お題が入ってさえいればジャンルは何でも構いませんが、
場所が場所ですので、官能表現などは自粛してください。
細かいことはまた後々追加します。とりあえず書いてみませんか?
補足事項
・内容は前の文章と繋がったものである必要はありません
・前の投稿者がお題を指定しなかった場合、その前のお題を継続してお題とします
・指定されたお題は具体的に文中に含めてください
・動詞は基本的に活用可
・先を越されちゃっても気にせず投稿しちゃってください。その際、お題は継続で
・内容は前の文章と繋がったものである必要はありません
・前の投稿者がお題を指定しなかった場合、その前のお題を継続してお題とします
・指定されたお題は具体的に文中に含めてください
・動詞は基本的に活用可
・先を越されちゃっても気にせず投稿しちゃってください。その際、お題は継続で
- [100]振ると面食らう 07/07/21 08:59 D-h.xdE
- 俺は浴衣には黒髪が一番似合うと思っている。
いま俺の隣で林檎飴にかぶりついている裕美子を見てそう思った。
すっきりとした輪郭に、切れ長の目、小さくまとまった鼻梁、やはり浴衣には日本人らしい顔が一番似合う。
裕美子の浴衣は俺が買ってやったやつだ。
夏祭りが近いというので、是非欲しいと俺にせがむのだ。
裕美子はピンク色のけばけばしい金魚のついた浴衣をかわいいといって気に入っていたが、俺は白地に水色の筋のはいった涼しげなやつを買ってやった。
裕美子は案外素直にそれを気に入ってくれて、今こうして袖を通している。
「金魚すくいがしたいなぁ」
「まだ林檎飴が残ってるじゃないか」
「後で、あーとーで!」
裕美子は小さな口で林檎をかじった。
次の題は「バイオリン」「タクト」「燕尾服」 - [101]振ると面食らう 07/07/28 16:34 D-h.xdE
- テレビの画面に《トスカニーニ指揮/NBC交響楽団 ワルキューレの騎行》の文字が出てくる。
ホールに燕尾服を着たトスカニーニが現われる。
トスカニーニは観客に軽く会釈してタクトをあげる。
振り下ろした瞬間、おどろおどろしい音楽が始まる。
ホルンが飛び跳ねる。
バイオリンの弓がまるで上下する剣のように見えてくる。
金管群がワルキューレのライトモティーフを勇壮に鳴らす。
勇壮だけではない、悲しみもまじっている。
この場面は戦場に舞い降りたワルキューレたちが戦死した勇士をワルハラ城に誘う場面なのである。
トスカニーニは腕をきびきび動かし、バイオリンの弓はそれにあわせて上下する。
まるで弓が戦士の剣のようにみえてくる。
「金魚」「シャネル」「木登り」 - [102]Mr.G 07/08/01 19:42 AmwvWMxTTL
- 「金魚」「シャネル」「木登り」
金魚を見て、君を思い出した。
女の子なのにやんちゃで、よく俺たち男子組にまじって遊んでた。
小学校5年の時 一度だけ君も一緒に、みんなで行った夏祭り。
浴衣を着ていておどろいた。
「似合ってんじゃん」「んな格好で遊びまわれんのかよ」まわりは思い思いに言っていたけど、
俺はソレにあえて触れずに早く見てまわろうと言った。
みんなで相変わらずはしゃぎまくって祭りを楽しんでいたけど、
なんとなく隣に行けなかった。浴衣の金魚の模様がやたらと目に残った。
祭りでにぎわう中で、一組のカップルとぶつかった。
浴衣のオネエさんの持ってた金魚の袋がこぼれる。
シャネルのバッグが水に濡れた。君の金魚も、水に濡れた。
ほがらかに金魚を空の袋へ入れなおすカレシの隣で
浴衣のオネエさんは怒るでもなくただ嘆いて、
謝る俺たちを気遣うと しとやかに、紳士なカレシと人ごみに姿を消した。
しばらくして君は泣きはじめた。
きれいに着飾ってたのに、お母さんに怒られる、・・・・・・
いろんな原因はあったのだろうけど 俺にはどうにもできなくて、
はじめて見た君の涙に 小さな肩と金魚の模様がゆれるのを
気の利かない言葉しか出てこないこの口をうらみながら見ているのが精一杯だった。
あれからなんとなく遊ばなくなった。
6年になったらお互い受験で忙しくなったし、
まして専ら女子とつるむようになったところへ
俺一人で入っていくなんてできなかった。
あれから何年経っただろう。
ずいぶん会ってないけど、相変わらず活発で、元気にしてるだろか。
彼女にせがまれて久しぶりにきた祭りで、たまたま金魚を見かけた。
そこへ彼女が何かに気づいて袖を引くのでそちらへ目をやると
一組のカップルがこちらへ来ていた。
女性のほうが話しかけた。
「うわ〜、久しぶり!元気だった?」
久しぶりの再開と 大人になった浴衣姿にまた驚いた。
バッグはシャネルじゃなかったけれど、
彼氏の持っていたディオールはどこか清楚なデザインのもので
違和感から同じ人物とは思い難かった。
化粧してやさしく微笑む顔も、どことなく遠くかんじた。
身振り手振りで話すその浴衣の袖から3cmくらいの傷が見えた。
4年の頃みんなで木登りして、落ちたときにできた傷だ。
なんか笑えた。
お次の方「青い空」「暑中見舞い」「旅行」 でお願いします。 - [103]Kelp 07/08/04 22:29 LTAOx/qRZW
- お題「青い空」「暑中見舞い」「旅行」
梅雨が明けたというのに真夏とは程遠い空だね
白い雲が幾重にも空を覆って、ただ暑いだけの毎日だよ…
貴方からの暑中見舞いが届いた。
今年からはハガキではなく携帯のメール…
私は旅行の仕度をしながら貴方への返信を考える
あの山なら。
青い空が広がっているだろう
ロープウェイに乗って青空に出来るだけ近づいたら貴方に写メを送ろう。
沈んだ気分の私に届けられた梅雨の合間の青空の写メのお礼に、本当の夏空の写真を送ろう。
今は遠くに住む、貴方からの暑中見舞いは
結婚したばかりの私を少しだけ感傷的にする。
次は「ささやく」「岩」「消える」でお願いします。 - [104]日本ミニ漢字能力検定 07/08/07 16:46 *jhi7yNho6tY*mZZ0biuaoE
- ミニ漢検1級、腕試しに受けてみましょう!kentei.cc/modules/kentei/detail.php?kid=3669
- [105]souya 07/08/25 23:32 jWFfdmCJoo
黒々とした髪を揺らし、君は笑う。
「早くおいでよ、始まってしまうよ」
いつも、何故か文学的な物言いをする君。
そんな君のしゃべり方に、初対面の人は、たいてい驚く。
「……夏祭りは、七時からだ」
けれど、僕は驚かなかった。
何故だかは、知らない。君が、どこか僕に近い匂いをしていたから――かもしれない、多分。
「だからなんだというの? 始まってしまうという思いがあることは、わたしの心にとっては事実だよ」
もともと寡黙な性質(たち)の僕は、そういわれるともう、頷くしかない。
「君の言い方に、僕はいつも負けている」
言うと、君はふふ、と笑った。
「いいのだよ、君はそれで。釈然としないという君の横顔が、わたしは大変好きだ」
――どこかスッキリとしない思いを抱きつつ、僕は、
お次は、「明日」「階段」「体育倉庫」で。- [106]Kelp 07/08/28 09:49 ryPMOVf5BO
- 久しぶりに田舎の匂いを嗅ぐ。
乾いた土と日向水の匂い、妙に懐かしいその匂いを熱い風が運ぶ…
この階段を登ると其処には町を一望できる場所があって
家に帰るより先に僕は此処へやってきた。
遠くに今降りたばかりの駅が見えて、帰ってきた道筋にバス停。
キラキラと輝く河口に近い川…
そのそばには中学生の頃の記憶のほとんどを占める艇庫があって
川では今日も部活の生徒がボートを漕いでいる。
卒業式の終わった午後、体育倉庫の前でボタンをねだったあの子は今もまだ一人でいるだろうか
明日、10年ぶりの同窓会がある。
次のお題は
「電線」「拾う」「その内に」で。 - [108]林檎 07/12/14 00:36 *BItHid6EBSU*D-zBGQb
- 新参者ですが、宜しく。
ふと 見上げた空には雲一つ無い。
澄みきった青い空を
電線が二分する。
懐かしい思い出の一場面と同じように、足元に光る小石を拾って、川に向かって投げてみる。
その内に今日の事も、思い出の一つになるのだろう。
次のお題は
肩 涙 クリスマスで - [109]林檎 07/12/23 10:17 *BItHid6EBSU*D-zBGQb
- 肩 涙 クリスマス
今日の日も、きっと・・・。
そう思いながら、もう一度空を見上げて見る。
もう、西の方が赤くそまりかけていた。
まるで、長時間この河川敷にいたはずだと私に知らせているかのように・・・。
何十年もの思い出を、振り返っていたのだから、当然よね・・・。
そう思うと、また涙が溢れだしてくる・・・
「ねぇ、ママ。今日のケーキ、サンタさんとトナカイさんがついているのがいい!」
「えー。僕いちごが沢山のってるやつがいいなぁ・・・」
「嫌だぁー。ゆりはサンタとトナカイのケーキがいい!」
「だって、サンタもトナカイも食べられないじやないか!いちごのケーキは、全部食べられるんだぜ」
「お兄ちゃんの意地悪!」
「なんだよ!ゆりのバカ!」
「あらあら、二人とも。ケンカしてると、サンタさん、来てくれないかもよ。」
「そんなの嫌だ!ゆり 嫌だよな」
「うん」
「じゃあ、どうすれば良いかしらねぇ」
「わかった!今日のケーキはサンタとトナカイのやつにしよう。でいちごのケーキは、僕の誕生日にすれば良いよ。」
「いいの?ありがとうお兄ちゃん!お兄ちゃん大好き!」
「良かったな、ゆり。これでサンタさんもきっと来てくれるぞ」
「うん!」
「ハハハハハ・・・」
「まって、お兄ちゃん」「ねぇ、ママ。それでいいよねー」
少し先の方から、男の子が叫んでる。
優しく微笑みながら、うなずく母のもとに、かけもどってきては、「約束だよ。きっとだよ。誕生日はいちごのケーキだからね。」
「ええ、きっとね。」
「やったぁー」
そう言うと、また駆け出していった。
兄を追い掛けて、行ってもどりかけていた妹が、「ゆりが一番〜。」と言いながら、またくるりと向きをかえて走り出した。
「ずるいぞ、ゆり〜。まてよ〜。」
二人のこどもの声が、遠くになっていく。
『お兄ちゃん』『約束』その言葉が何度も胸の中を駆け回っていく。しだいに、苦しくなった私は、声をころして泣いた。
川向こうの広場には、大きなクリスマスツリーに、ライトが着いた。
次は、
ケーキ 音楽 思い出 - [110]林檎 07/12/23 10:26 *BItHid6EBSU*D-zBGQb
- <109に追記>
*声をころして泣いた
から
*肩をゆらして泣いた
に変更します。
お題は109ラストのままで・・・。 - [111]rs 07/12/23 14:18 GoRGEoUS
- わたしも、新参者ですが、宜しくね。
貧相な中年の男が少女の前にしゃがみ込んで、口ごもりそうになる口をやっと開いて言った。
「ほらっよ、、」
不器用な手つきで差し出したのは桃色のリボンのついた小さな箱。
(俺を恨んでいるだろう、、、)
男にとって5年前に捨てた幼い娘に会うために、クリスマスというイベントと、
自分に恨み言を吐くはずの娘と話のきっかけになるプレゼントが必要だった。
9歳に成長した少女は黙ったまま、手にしたプレゼントと男の顔を見比べた。
小首をかしげて訳も分からず不思議そうな様子である。
(俺のような父親は忘れられても仕方がない・・・・・・)
男が自嘲的にそう思ったとき、、、
少女は男の背にくるりと回って男の首に細い腕を回した。
(あっ、、、)
伝わる暖かさと共に男に蘇る記憶がある。
それは幼児の頃の娘が父に肩車をねだったときの仕草である。
男は少女を抱き上げて、そっと肩に乗せて立ち上がった。
(お父さん・・・・)
言葉に出せない戸惑いの思いが少女の微笑からにじみ出している。
クリスマスの街は灯と喧噪取り戻して、二人を父娘として包み込んだ。
ただ、その街の灯がきらきらと煌めくのは、父親の涙のせいである。
次のお題は、「手」、「笑顔」、「お正月」でお願いします。 - [112]rs 07/12/23 14:21 zqGS5ELFxj
- あっ、、、リンゴさんの投稿とかさなっちゃったよ。
私のお題は無かったことにして
リンゴさんのお題、ケーキ 音楽 思い出で続けてくださるようお願いします。 - [113]rs 07/12/23 14:22 zqGS5ELFxj
- 林檎さんごめん、、、
リンゴさん、じゃなくて林檎さんですね。 - [114]林檎 07/12/24 15:15 *BItHid6EBSU*D-zBGQb
- ケーキ 音楽 思い出
そう・・・。それぞれのクリスマスを、それぞれに過ごし、また一つ思い出を作っている。
私は一人で、小さなケーキにロウソクを飾り、アロマキャンドルを部屋に灯しながら静かな夜を過ごしている。
そう・・・。あの思い出の音楽を流しながら・・・。
では、次のお題はsrさんの
「手」 「笑顔」 「お正月」でお願いします。 - [115]rs 07/12/28 06:40 zqGS5ELFxj
- 林檎様、フォローありがとうございます。
勝手ながら、他のスレの住人のHNを使って三題噺を書きました。
*************************************
ぼく、、稲荷神社のお使いのキツネです。まだ、見習いです。昨日まで、新年を迎える準備で社をぴかぴかに磨き上げました。
もう疲れてくたくたです。それでも社の奥で、神社にやってくる人間を観察しながら勉強中です。でも、、人間って、とってもヘン・・・・
ぼく、見習いでも神様のお使いなので人の名前や考えてることは分ります。
最初の参拝客はトニアさんという女の人でした。
「今年も美味しいものがお腹一杯食べられますように。」
ぼく、思いました。(ふっ、、いくらでも自分で作って食べたらいいんじゃない?)
2人目はピンポンダッシュという肉体派の男の人。
「今年こそ、ザビビでrsをギャフンと言わせてやれますように。」
ぼく、首をかしげて思いました。(えっ、人間関係のトラブルを持ち込まないでよ。)
3人目はヒキちゃん・・・・
「今年も創価学会が発展していきますように。」
ぼく、びっくりしてひっくり返って、社殿の床に頭をぶつけてしまいました。(おいおい、、この人、、、まじめな顔で神社に喧嘩を売りに来てんの?)
4人目はおにぎり山さん
「今年こそ、、、○○さんとの禁断の愛が報われますように。」
ぼく、ぽかんと口を開けました(あのっ、、、禁断??? 愛はもっとずっと清らかなもんだと思いますけど、、)
5人目はハンザキさん
「今年も旨い酒が飲めますように、、、」
ぼく、ため息をつきました。(元旦から、飲む事ばっか考えて、、、)
こうやって、、、まんまさん、kさん、ruiさん、、、いろいろな人がやってきました。鈴を鳴らして拍手を打つ人が増えるたびに、ぼくの疑問は増えるんです。
(あーあっ。人間ってどうして自分のことしか考えないの?)
こんな小さな神社でも元旦の午前中はちょっと参拝客があって慌しいんですよ。でも、午前中を過ぎると、小さな神社は赤い鳥居を風が吹き抜けるぐらい暇になります。暇になって、ぼくはちょっとがっかりして考えました。(人間ってわがまま、自分勝手・・・・えっ、、、)
突然、驚いたのは誰かの雰囲気を感じたせい、、、
なぁーーんだ。
社殿の外にちらりと見えるその雰囲気の主は小さな女の子でした。元旦なのに着古した服を着ているのを見て、ぼくは女の子の願いを想像しました。
(どーーーせ、お菓子がたくさん食べたいとか、、、)
午前中の参拝者の願いを思い出すと、女の子の願いも想像がつきました。
(お年玉が沢山もらえるようにとか、、、)
ぼく、寝ころんだままで思いました。
(どーせ、この薄汚いガキも、自分のことしか考えてないんだ。)
女の子が大切そうにポケットから出して投げ入れたお賽銭を見て、ぼくは思いました。
(たった、10円ぽっち?)
女の子は遠慮がちに鈴を鳴らして小さな声で2つのお願い事をしました。
「フラッピーがちゃんと天国に行けますように、、、。」
女の子の考えている事は分りました。フラッピーは去年の冬に亡くなった女の子の友達のハムスターの名でした。
(えっ、、、、)
女の子は2つめのお願いをしました。
「それから、いろいろな生き物がこの世で幸せに暮らせますように。」
その言葉を聴いたときのぼくの気持ち分ります?
ぼく、この子にとっても悪いことを考えちゃった。何か、何か、お詫びをしなきゃ。
その時に、女の子が頭に描いたフラッピーの姿が見えました。真正面からみたハムスターは太りすぎのネズミのようでした。ぼくは今まで見たことの無いハムスターに化けました。天国のフラッピーになったつもりです。ぼくは社殿の奥から駆け出して、女の子の足元から肩まで駆け上がりました。
そして、耳元でそっと、、、
「ぼくたちは いつまでも ともだち だよ。」
フラッピーのぼくは、女の子に微笑みながら優しく姿を消しました。
突然の出来事に女の子は驚いたようでしたが、
やがて、顔を上げてフラッピーがいるはずの空を見上げた女の子の笑顔は透き通って青空に溶け込むように素敵でした。
ぼく、笑顔で振り返りながら帰っていく女の子を見ながら、とても嬉しかったです。女の子を見守っていた神様が言いました。
「あの女の子と、今のお前はとてもいい笑顔をしているよ。その笑顔を忘れないようにしなさい。」
「うんっ。」
「でもね。今度ハムスターに化けることがあったら、お尻の尻尾は隠すんだよ。ハムスターにそんな長いネズミの尻尾はついてないから、、、、、」
「えっ? そうなの?・・・・・」
*******************************************
このスレの皆様も良い元旦をお迎えくださいね。 - [116]rs 07/12/28 12:45 Fk/yn45H3W
- すみません、お題を出すのを忘れてました。
実は、私、正月も仕事です、正月休みは遅く、正月休みに入って朝日を仰いでも初日の出ではなく、酒を飲んでも祝いの酒ではありません。
こんな私からのお題「遅い正月」、「朝日」、「酒」でお願いします。 - [117]林檎 08/01/16 08:30 *BItHid6EBSU*D-zBGQb
- 遅い正月・朝日・酒
世間では、正月気分はすっかりぬけて、仕事モードに切り替わっている。
私は忙しい年末年始を過ごし、やっと休みになった。とはいっても世の中は成人式を含めた連休気分。挨拶も、通常に戻っている。
私は、一人寂しく酒をのみながら、年賀状に目を通している。遅い朝食は鏡開きの終わったもちを焼いて、きな粉をまぶして頂きましただいた。七草がゆを食べる余裕もなかったから、昔からのしきたりや時期を守るなんて到底無理な事・・・。新年を共に祝う仲間たちも、仕事・・・。なんだか、ふてくされた心境で一人酒に溺れている。
ダラダラと過ごした三日間。明日から又仕事。何だか、気分が落ち込み気味だが、大丈夫だろうか・・・。そんな気分で床につく。
チュンチュンチュン・・・。鳥の声でうっすらと目覚めた私に、東の窓から差し込む朝日が妙に清々しい。昨夜の思いとは、うってかわってやる気がみなぎる。
さぁ、仕事だ!
今年も1年頑張ろう!
次は
★スケジュール張
★灯台
★笑顔
で・・・。 - [118]林檎 08/02/02 10:30 *BItHid6EBSU*D-zBGQb
- スレ主さんは、元気なのでしょうか・・・?
皆はどこへ、行ったのでしょうか?
久しぶりに来てみたけれど、あのままだとは・・・。
とっても林檎です。 - [119]林檎 08/02/02 21:14 *BItHid6EBSU*D-zBGQb
- 118の最後の行
『とっても林檎です。』は
『とっても淋しい林檎です。』の間違いです。 - [120]rain 08/02/24 00:48 /We56L9FPZ
- 新参ですがよろしく。
★スケジュール張
★灯台
★笑顔
家の中で見つけたスケジュール帳。それには少し前に別れた彼女と作った二人の今年の簡単な予定が書いてあった。スケジュール通り進むと今日は二人で灯台に行って夕日を見るなんてドラマみたいなことが記されていた。
そして居ないと分かっているのになぜか車を飛ばして示された灯台に来てしまった、自分の馬鹿さ加減呆れつつも夕日を一人で眺めていた。
スケジュール帳に二人で書き込んでいたころは二人とも笑顔だった。それがいつの間にか彼女と共になくなってしまった。
それからずっと連絡は無く、愛想を尽かされてしまったんだと気づいた時にはもう彼女の痕跡はまったく残っていなかった。
それでもまだ彼女の事を愛している。
しかしもう会うことは出来ない。
それならばもう彼女幸せを願うしか出来ることはなかった。
だから僕は海に沈んだ夕日を背に車に歩みを進める。
このスケジュール帳どうりに進まなくなった、今でも彼女の笑顔が保られていると願いつつ……
以外に難しいですね^^;
次「パスタ」「マッチ」「カーテン」 - [121]振ると面食らう 08/03/01 23:22 vSUZ/Y8z1b
- 妻は自分の作るスパゲティにただならぬ自信を持っている。
どうもスパゲティに関しては一言居士のようである。
なにかとスパゲティのうまい作り方などをいうのだ。
一緒になってもう2ヶ月経つ。
今夜はカルボナーラだ。
渾身の出来である。
ソースとパスタがねっとりと絡み合い、もつれ合い、溶け合い、それでいてしつこくない。
黒胡椒のスパイスがぴりりとしたたかに自己主張している。
絶妙である。
妻は自慢げに「どうや」
と訊くので素っ気なく
「うまい」
と答えてやったら、
「お店でも開いたろか」
などと調子に乗るものだから、
「まだ5年早いな」
と言ってやった。
妻はフォークを置いてナプキンで上品に口をぬぐい、
「あンなぁ、女ってなナァ、お世辞でも、そうだねって言って欲しいもんやで」
と言って笑った。
「せやなぁ」
「あかん、こころがこもっとらへん、もっぺん言ってみ」
「せ、や、な、ぁ」
「アホとちゃうかコイツ。あのなぁ、女ってのはなぁ、“こころ”を一番に男を選ぶんやで。あー、いろんな意味で損したわ」
私は苦笑してマッチをとって煙草に火をつけた。
「せやろか」
「せや、アホ」
私は煙を吐きながら、
「かわいいなぁ」と言った。
「なんや今更」
「今夜も愛したるわ」
と言ってテーブル越しにキスをした。
「煙草クサっ。アホ、丸見えや、カーテン閉め・・・」
私と妻ももつれ合った。
次「エレベーター」「バラ」「家」でお願いします。 - [122]snw 08/03/03 02:11 oht4n09w86
- 新参です。よろしくおねがいします。
「エレベーター」「バラ」「家」
なんで私はここにいるんだろう。
エレベーターの中で点灯している最上階のボタンを見ながら考えた。
昨日、駅で財布をなくして、それで交番までいって・・・・・・・。
霞んだ空のように記憶があいまいになっている。
それで、それで・・・・・・。
そうだ。そこに男の人がいたんだ。
その人が私の財布を届けてくれて・・・・・・。
どう頑張っても思い出せない。
私には三日前の記憶はない。そういう病気なのだ。
でも一般常識や知識などは忘れることはめったにない。
だからこの病気のことも自覚している。
そんな私は一日前の記憶でさえも片鱗でしか思い出せないときがあるのでいつもメモ帳を持ち歩いている。
そして何故か昨日のページには真っ赤なバラの花びらが挟まっており、ともに挟まっていた名刺にこのマンションの住所が書かれいた。
そして一言きれいな字で、明日ここにきてください、と。
香るはずの無い薔薇の香りがしたような気がした。
何故か懐かしさがこみ上げてきて気づくと一筋の涙が流れていた。
ポーン。
エレベーターが到着の知らせを告げる。
私は鏡を見て涙を拭く。良かった、化粧は崩れてない。
ワンフロアに一つしかない家。
その家のインターフォンを鳴らす。
「はい」
低くても重くない美しい声が聞こえる。
「あ、あの。私のメモ帳にここの住所と、メッセージが残されていたので来ました」
ガチャリ、と音がしてゆっくりとドアが開く。
ドアが開ききるとともに花の香りが広がってきた。
目の前には大きな薔薇の花束を持った私と同じくらいの青年が立っている。
その瞬間に、今まで思い出せなかった過去がフラッシュバックしてきた。
赤い薔薇を一本両手に大事そうに持つ少年。
「薔薇の香りって『あろませらぴー』ってやつに使われるくらいすごいんだぜ」
また別の場面が頭の中に広がる。
「お前薔薇が好きだろ?じゃあ薔薇を見たら絶対に忘れられないような思い出作ってやるからな」
また同じ少年だ。
「いつか手に持てないくらいの薔薇の花束でお前に結婚しようって言うからな。断るなよな」
恥ずかしそうに言う少年の笑顔が私は嬉しかった。
思い出した。
私、思い出した。
嘘みたい。
そしてその少年が少しばかりあどけなさを残して目の前に立っている。
私の大好きな花、薔薇。
私の大好きな人、目の前のこの人。
「おかえり」
彼は昔と変わらない笑顔でそういった。
「ただ・・い・・・ま」
堰を切ったように涙があふれてくる。
止まらない。今まで流せなかった涙を、この瞬間全て流すかのように。
「さあ、今日からここが君の家だ」
しばらくの間の後ただドアの前で立ち尽くす私に向かっていった。
「結婚しよう」
持ち上げたら顔が隠れてしまうほどの薔薇の花束を私に差し出しながら。
難しかったです^^;
次は「雪」「信号」「星」でお願いします。 - [123]振ると面食らう 08/03/03 05:27 r0Kc8DiIcR
- 私はさびしき独り者である。
今日は大晦日。
紅白が終わって、スーパーでかってきたかまぼこを肴に独り酒を呑んでいたら、どことなく、むらむらとやるせなさが襲ってきて、アパートから思わず街に出た。
雪が降っていた。
「雪・・・か」
真冬にしては少々薄着だ。歩いていないと体温が逃げていく。
「歩こう」
目的地も決めぬまま夜風にあたるつもりでふらふらと彷徨った。
ひっそりとした街並み。いつもとは違う顔を見せる。
いつもならとうに電燈を消してしまっている家がまだ明るい。
マンションなど見るとほとんどの家が明かりをつけている。
そんな事を考えながら歩いていると信号にぶつかった。
空を見上げると満点の星。
さっき聴いた第九のシラーの詩が頭をよぎった。
「互いに抱け合え、諸人よ。全世界の人々とくちづけを交し合うのだ!
はらからよ!満天の星々のかなたにかならずや父なる神はおわしますのだ。さすればひざまずくかもろびとよ。この世の者達よ、汝を創造した神がわかるか。満天の星々の彼方に神を求めよ!星々の彼方に必ずや神はおわしますのだ」
家に帰ろう。
今年もいい年になりますように・・・。
お次は「リンゴ」「お皿」「道」でお願いします。 - [124]振ると面食らう 08/03/13 23:28 D-v8Y8V
- 憂鬱を晴らすために街に出た。
もう陽は西に傾いている。黄昏時のドヤ街である。
排水溝からは立小便のねっとりと甘く、塩辛い臭いがムッとする。
蚊柱が立っている。
小汚ない中華飯店は洗ってある清潔な白いお皿を積んで、お冷やのグラスをならべている。
歩道に落ちているしわくちゃのピンクチラシを踏みつけ、電柱に貼ってある商売女の電話番号が剥がされているのをみて嘆いた。
だいぶ暗くなったが街は明るい。
いつも気にかけない八百屋で青い樹脂製のかごに入った甘くみずみずしく主張する林檎をみつけた。
明日の朝飯は無い。
ちょうどいいので3玉買った。
色艶が実にいい、ビニール袋から甘い匂いが蒸したように香ってくる。
帰りにさっきの小汚ない中華飯店に入って中華そばをすすった。
ドヤ街を出ると夜道は真っ暗になる。
それでも星は見られなかった。
お次「梅」「酒」「芝生」でお願いします。 - [125]勝美。 08/03/24 02:53 *KT2xKFQNy/i*D-NywJK
- お初です。
よろしくお願いいたします。
「梅」「酒」「芝生」
庭付き一戸建て
理想的なマイホームだった時期に私を庭に芝生と共に植えられた。
近くの公園は子供連れや、カップル等で賑わっている。
私にはどーでも良い事である。
彼らが、幸福ならば、それもよし。
我が家は私、以外は家に、いつの間にか人が寄り付かない様になって行った。
事業に失敗し、酒に溺れ男性は、病院にいるらしい。
その連れ合いは、仕事に追われて夜にしか寝に帰らない。
子供は、大学にも行かずにバイトに明け暮れ、ぎりぎりの単位で進学を考えているらしい。
私は、その庭に根をはり、この家族を見つめているだけで、毎年来るウグイスだけが、唯一の友達で、今春も、誰にも気付かれず、梅の花を咲かせているのだが、気付いてはもらえてないようだ。
お次の方、
「現在」「過去」「未来」でお願いします。 - [126]振ると面食らう 08/04/06 00:50 M0ws76tgZV
- 過去を振り返ること、それは時として自分を苦しめることがある。
フラッシュバックがそれだ。
昔の出来事を回想していくうちに、過去の出来事が現在おこっているかのような感覚に陥る。
それは一度や二度ではない。
過去をふりかえることが無くなったら、なにも得る物がなくなる。
考えるなというのが無理なのだ。
回想は意図しなくともおきる。
ふとしたきっかけで、いつでも爆発するフェザータッチの爆弾なのだ。
これが未来に向かっていればお得なのだが・・・。
お次「牧場」「山」「湖」(順不同)でお願いします。 - [127]↑うんこ 08/04/12 19:49 X5Ly7dh0/2
牧場を歩いていたら、間抜けが牛が草をはんでいました。
で、牛に名前を聞いたら、牛さん「振ると面食らう」なんちゃって。
山の向こうにはカケスも嗤っていました。
その牛は湖に写った自分の顔を見て悶絶死したそうな。
お次「振ると」「糞」「食らう」でどんぞw。- [129]タンタン 08/04/13 16:54 xt.BB1zDPX
私は、仕事の帰り道に必ず寄る場所がある。
スーツのままで駆け寄った先は、バッティングセンターだ。
ちなみに、野球の経験はいまだかつて一度もないのだが、
何だかこの場所にやってきてしまう。
緑色の芝に両足をのせ、練習程度にバットを構えて大きく振ると
当然、糞をしたなった。
「……なんで、こんな時に!」
途中の駅のドトールコーヒーでコーヒーを飲みすぎたのが原因らしい。私は、会社の鞄を芝の上に置き、一先ずトイレに向うことにした。
便座に腰をおろすと、ある事を思い出した。
昨夜、起きた殺人事件のニュースである。
だが、面倒臭くなりそうな予感がするので考えるのをやめた。
そう言えば、糞をするのは三ヶ月ぶりだな、と水に流れる
糞を見送りながら思う。
個室から出て、手を洗おうと蛇口を捻った。
すると、いきなり老人が口を押さえてきた。息が出来ない。
そして私は、糞を食らう。
「やめてくれー」
「いっひひひひひひひ」
けたたましい笑い声が響いた。苦しくて恐怖で逃げ出したかった。
でも、私には、そっちの趣味があったので快感を感じていた。
目の前の鏡に茶色い私の顔が映る。老人の顔も映る。
「……まさか!」
私は、掴まれた手を振り払って、後ろを向いた。
老人と目が合い、呼吸が苦しいことも忘れる。
「お父さん……」
運命の再会を果たした私たちは、そのまま昨日、殺人事件が起きたホテルへと向った。
私は、今日この日を待ち望んでいた。
バッティングセンターで盗んだバッドを片手に、
昨日の殺人事件のニュースを見るバストローブ姿の父の元へ走った。
この日の為にバッティングセンターに通っていたので
振りかぶる力もとても強かった。
- [130]振ると面食らう 08/04/15 03:04 3TQzJc7sOv
- 悪乗りするなよw
空気読めwww
お題が出てないので、お次「牧場」「山」「湖」(順不同)でお願いします。 - [131]↑うんこ 08/04/15 07:29 X5Ly72g8GW
あさ、牧場を歩いていたら、横合いから牛が出てきました。
「ウシシシ」って嗤ってるように見えましたが、勘違いでした。
どんな掲示板でも山師っているもので、ここにも頭を振っているお脳の弱い方がいるみたいですが、気にせずにどんどん歩いていくと、
足下に湖が横たわってたよ。
お次、「振る」「面」「食らう」でどうぞw。- [132]振ると面食らう 08/04/15 15:55 D-v8Y8V
- 消えろ。
お前では相手にならん。
やめとけ、逃げろ、降参しろ、勝ち目は無い。
振ると面食らう
お次「鳩」「公園」「三輪車」
今後悪質レスはスルーで宜しくお願いします。 - [134]Kelp 08/04/17 23:54 1OVvZu1Y9.
- その時、僕は一人で…
公園のベンチに横になっていた。
三輪車に乗った小さな女の子とお腹の大きいお母さんが道を塞ぐ鳩を気遣いながら歩いている。
女の子は鳩に先を塞がれ三輪車から降りた。
周りを囲まれても嫌でもなさそうに鳩を追いかけて遊ぶ事にしたようだ。
お母さんはこの世の幸せを一身に受けたような優しい顔で、微笑んでそれを見ている。
僕はその人にベンチを譲ろうと体を起こした。
「お母さん…どうしてこの人はこんな所で寝ているの?」
女の子が不思議そうにお母さんに聞いた。
幸せそうに微笑んでいたお母さんはその子よりもっと不思議そうに言った。
「ベンチには誰も居ないわよ?変な子ねぇ。」
そうか…僕はもう死んだんだった。
ただ満開の桜を見上げることだけが僕の最後の望みだったのだ。
それが叶ったから僕はもうここを去るよ…
女の子の上に咲く桜の花が風と一緒に舞った。
その女の子は言った。
「早く弟が生まれてくるといいな…」
次のお題は「オルゴール」「地図」「分ける」で。 - [135]いいじゃん 08/04/18 06:19 bSK6yYziQ.
オルゴールの中に地図がありましたので、みんなで分けました。
次、「振ると」「面」「ドーナツ」でどうぞ。- [136]振ると面食らう 08/04/18 20:38 3TQzJc7sOv
- >オルゴールの中に地図がありましたので、みんなで分けました。
日本語にもなっていない。
理解不能の駄文。
ヒネリも無ければユーモアもウィットも無い。
だから文才の切れ端さえも見出せない。
スルーでよろしく。
次のお題は「オルゴール」「地図」「分ける」で。 - [137]Kelp 08/04/18 20:49 1OVvZu1Y9.
- 「ねえ…風の盆って知ってる?」
付き合いだして3年目の夏、彼女は突然僕に聞いた。
「知らないよ…何それ?」
知らないの?割りと有名なお祭りよ?
富山の八尾市で毎年9月1日から三日間、町中がお祭り一色に染まるのよ。
今では観光客でいっぱいになって幽玄な雰囲気は薄れてしまったけれどそれはそれは静かなお祭り。
町内ごとに揃いの浴衣を着た町流しの踊り手たちが、通りのところどころに立って
観光客に踊りの手ほどきをしてくれるんだけど…
面が見えないように下向きに…俯いて、ドーナッツみたいな大きな輪になって踊るのよ。
たった一度行っただけのところだけど、あの町では時間が止まるわね。
「面白そうだね、でもただの盆踊りだろ?何か違うの。」
何を言ってるの?(ここでクスっと笑う)
あの胡弓の音色、草履の擦れる音、神経の全てが凝縮された指先…
小さな子どもにだって私たちの付け焼刃の踊りでは敵わない。
まあ、簡単に言うと収穫の踊りなんだけどね。
今度一緒に行ってみない?
僕は軽く首を振ると隠れてそっと舌を出した
あやうく引っかかるところだったのだ。
確かそこは彼女の生まれ故郷の近く…ニッコリ笑ってもだまされない。
まったく適齢期の女性の話にはどんな詭計が隠されているかわかったものじゃない。
次は「悪霊退散」「古い」「愛」で。 - [138]Kelp 08/04/18 20:51 1OVvZu1Y9.
- 失礼。書いてるところだったらしいですね…
まぁ、あんまり気にせずに。 - [139]振ると面食らう 08/04/18 21:03 3TQzJc7sOv
- ああ、いいんですよ^^
次は「悪霊退散」「古い」「愛」で。
これでいきましょう。 - [140]↑コピペ馬鹿 08/04/19 09:51 X5Ly7dh0mM
古い悪霊が愛汁で退散しました。
つぎ、「振ると」「面」「食らう」
はい、どんぞ。- [141]おっさん 08/04/19 19:33 *Y1gESPhTjUy*OU9TDW.Vlf
- 「振ると」「面」「食らう」
指揮者がタクトを振ると演奏者は指示に従うのか。
どうも、そうじゃないらしい。
曲を指揮者の解釈として、演奏者に面と向かってイメージさせる。
演奏者はプロ、ヘタな奴は混じっていない。
指揮者は演奏者の力量を見下して、存在はないと聞いた。
もし、見下したのなら・・
演奏者からの残酷なしっぺ返しを食らうらしい。
タクトは指示を与えるのではなく、演奏者の信頼で振られるものだという。
たぶん、理解不能だろう。 - [142]おっさん 08/04/21 00:06 *Y1gESPhTjUy*Ske2L1X1T/
- 「悪霊退散」「古い」「愛」
男は女に未練があった。
だからさ、僕はいつも君を心配しているんだ。
昨日だって、何時に家に帰ったんだと思ってる。
ずーと玄関で君の帰りを待ってたんだよ。
なのに、僕を見ても無視して家に入っちゃうんだから。
僕の気持ち、わかってくれよ。
古い人間だから、ストレートに言えないだ。
・・・・・
ねぇ、いつまでも無視しないで、何とか言ってよ。
「いつまでダラダラ喋ってんの。ストーカーのくせに!」
あ、悪霊退散ってことね。はい、はい、了解しました。
次は「魔よけ」「後塵」「醤油」でお願いします。 - [143]おっさん 08/04/21 00:08 *Y1gESPhTjUy*Ske2L1X1T/
- >>142 訂正
「悪霊退散」「古い」「愛」
男は女に未練があった。
だからさ、僕はいつも君を心配しているんだ。
昨日だって、何時に家に帰ったんだと思ってる。
ずーと玄関で君の帰りを待ってたんだよ。
なのに、僕を見ても無視して家に入っちゃうんだから。
僕の気持ち、わかってくれよ。
古い人間だから、ストレートに言えないだ。
だって、僕は君を愛し・・・・・
ねぇ、いつまでも無視しないで、何とか言ってよ。
「いつまでダラダラ喋ってんの。ストーカーのくせに!」
あ、悪霊退散ってことね。はい、はい、了解しました。
次は「魔よけ」「後塵」「醤油」でお願いします。 - [144]Kelp 08/05/07 21:56 r9hfPzcaBC
- 課の新人歓迎会に遅れる…外回りの仕事が思ったよりずっと手間取った。
僕はこの三月に寿退社をした上司の女性に、その妹が入れ替わりに入社するから…
と彼女の魔よけになる事を頼まれていたのだった。
この上司には可愛がって貰った。
凛とした美しい人だったが35を過ぎても独り身で、周囲では秘かに結婚する意志がないのだろうと噂しあっていた
だからその上司の突然の寿退社のニュースには誰もが驚いたものだ。
魔、とは僕と同期の奴でちょっと可愛い娘と見れば必ずモノにするという鬼畜な奴だ。
なびかなかったのは辞めていったその上司だけではなかったろうか?
僕は今夜、そいつの後塵を拝するわけにはいかなかった。
歓迎会はすでに佳境に入っていて、僕が遅れて席に着いた事に気付く者も居ない。
彼女を探すと思ったとおり…魔の隣に居た
彼女の周りだけが白く浮き上がって見える。
奴は彼女に自分が一番イイ男に見えるだろう角度から話しかけている。
魂胆はミエミエだった。
隠れるようにして彼らを見ていると奴が彼女にしょうゆのビンを差し出した。
その時、しょうゆのビンは傾き彼女の白いシャツの袖にシミをつけた。
「あっ。」
僕は思わず声をあげた。
彼女に一部始終を見ていたと知られてしまっただろうか
奴がその場から彼女を連れ出すに違いない…と僕には見えた。
ところが、彼女は奴に笑いかけながら大きく首を横に振ると奴のそばから離れ歩き出した。
袖口を抑えながら僕の後ろを通る時、彼女は立ち止まり僕に言った。「アナタは私の魔よけじゃなかったの?」
「姉に言われたのよ。私の様にはなるな、とね。」
そう言ってクスっと笑うと彼女はそっと女子トイレに消えて行っ
た。
次は「野菜」「募集」「教える」で。 - [145]へのへのもへじ 08/05/10 21:30 uTJIjmsb
- はじめまして。新参です。よろしくお願いします。
幼い頃からこの街の、この商店街の、この交差点の角にある、この中華料理屋が好きだった。
豪華な本格中華料理の店などとは程遠い、大衆向けの安っぽい店だ。
大体、本格中華料理の店は、こんな流行らない商店街の片隅などに門を構えたりはしない。
若者の感覚に迎合する気の全く無いおやじさんが営む靴屋とか、マーデティング戦略の重要性を理解する事を放棄した金物屋とか、カラーリングといえば白髪染めしか経験したこの無い床屋とか、そんな廃退的な雰囲気の立ち込めた商店街の一角に、
中華料理屋 『幸楽』 はあった。
何よりも名前が好きだった。なんていい字だろう。
宇宙を構成する内のポジティブな部分だけを凝縮して、全ての無駄を省いたようなその名は、どこにも文句を付ける処が無い程に完璧な名だと思えた。
もう一つ、店内のポスターが好きだった。
若い水着の女の子が、ビールジョッキを持ってこちらに微笑みかけている。胸とビールを強調している。
何年たってもこのポスターは張り替えられることが無く、いい具合に色褪せていた。
その色褪せ具合は幻想的で、若い女の子のポスターなのに、一種の歴史を背負っていた。
隣に申し訳なさ程度に張ってある、『従業員募集』の紙が、嫌に現実っぽくて、ポスターとのコントラストが魅力的だった。
オヤジさんの趣味に一致していたのか、それとも単に面倒くさくて忘れ去られていたのか、どちらかは今でも分からない。
どちらにしても、女の子がエロスと健康を、色褪せ具合が哀愁と時の経過とを表現していたことには疑いようが無かった。
こんなポスターに、年少時代に出会えた事は、間違いなく人生の幸運の一つに数え上げておくべき事だ。
その頃の商店街は、減少の一途を辿る客足に悩んでいた。
お客さんを呼び戻すにはどうしたら良いか、という問いに対し、彼らは、福引を定期的に開催する、という解を導き出したようだった。
経済のグローバル化や金融ビックバンなどのマクロの現象を考慮に入れれば、地元の商店街に客が集まらないなどと云う事態は、
福引などという手段では根本的な解決になり得ないということが今なら明瞭に理解できる。
これは時代の現象であり、被害者も加害者も居ないのだ。
しかし、当時中学生だった私はその様なことを商店会長に教えることができたはずも無く、
「駅前にできた大型スーパーが悪いのだ。」という彼の主張を漠然と信頼していた。
十年前の時点であれ程に全力で時代を読み間違えていた我が愛する商店街が、この新世紀をみごと乗り切り、今も活況を呈しているとは、もとより期待していなかった。
だから、十年ぶりにこの街に帰ってきて、まだ『幸楽』はある、と聞いた時は、単純に嬉しかった。 - [146]へのへのもへじ 08/05/10 21:31 uTJIjmsb
大事な話をする時は『幸楽』で、とは昔からの自分なりの決まりごとだった。
午後七時に母と『幸楽』へ向かった。私が誘ったのだ。
母と会ったのも十年ぶりだ。
突然の息子の帰郷に驚いたようだったが、彼女は詳しい事情を何も問いただしたりしはしなかった。
十年ぶりにこの中華料理屋ののれんをくぐる。
店内を見渡す。
あのポスターはもう貼っていない。従業員も募集していない。客はまあまあ賑わっている。
中国の歴史・文化・政治的問題などに一ミリも感心の無さそうなオヤジが、奥の厨房で餃子やチャーハンを作っている。相変わらずだ。
母はラーメンを、私は野菜炒めを頼んだ。
「野菜炒めだけ・・・?」
母は上司から意味不明な冗談を言われた部下のように、
相手を傷つけずに真意を汲み取ろうとしているみたいだった。
「いま必要なのはこういうものだと思ったんだ。」
「こういうモノとは?」と母。
「普通で具体的なものだよ。毎日の野菜とか、挨拶とか、お金とか。」
「うん。そうね。」
「逆に、偉そうで抽象的なものはいらないと思ったんだ。きっと。」
「例えば?」
「『正義』とか、『芸術』とか。」
「・・・うん。そう・・・・」
「俺、高校の美術教師になることになったんだ。凄い倍率だったんだよ。大変だったんだ。今まで心配かけたけど、もう平気だと思う。」
「そう。すごいじゃない。頑張ったのね。やっとあんたも落ち着いたわね。母さん嬉しいわよ。本当に。」
母は本当に嬉しそうにに云って、十年前にポスターが張ってあった壁の辺りをぼんやり眺めてから、少し悲しそうに厨房のオヤジに声をかけた。
「餃子の追加お願いできるかしら。」
:長文すみません。
次は、 『蛙』『CD』『ヘアピン』でお願いします。- [147]飛鳥 08/05/15 17:49 E-M81Nl
- 「来たれ職人!芸術作品募集中、ついに最優秀賞発表!」
ふいに目に止まったそんなニュース。
自分には縁の無い話だ。もしあったとしても、テレビという情報媒体を通した傍観者としてのものでしかない。
しかしそれも、今だけはかなり自分の興味を向ける対象になっていた。
巨大な暗幕に隠された「最高の芸術作品」。その不可思議なシルエットだけが、こちらの興味をより一層引き付ける。
その形は朧気にしか見る事はできないが、少し横に広めの球体。しかも上部には飾りのようなものが無造作にくっついている感じだ。
やがて天をつんざくような轟音が辺りを支配する。
その効果音はその場の観客たちと、画面の向こうの自分にまで興奮と高揚感と期待を抱かせる。
まだか、まだか、まだか。
誰もが待ちわびた瞬間は一瞬。
暗幕は重力に従って落下していく。
そこにあったものは。
みずみずしさを残した赤い赤い、美味しそうな・・・
トマト。
「私たちのトマトを見た人、食べてくれた人が笑ってくれるような、そんなトマトをいつも作りたいと思っていました」とは投稿者の弁。
いつも消費者の事を考えた農家の人々の心。
そんな気持ちの結晶というべき大きなトマト。
野菜とはなんたるか。芸術とはなんたるか。
今こうして食べる赤い果実に教えてもらえた気がする。
溢れ出る果汁はなんとも酸っぱかった。
駄文っすね(;・ω・)精進します
さてお次は「時計」「夕日」「恋心」
結構難易度は低いと思います - [148]飛鳥 08/05/15 17:52 E-M81Nl
- 俺KYすぎるww
スルーの方向でよろしくです - [149]Kelp 08/05/16 20:35 Ad.B3Dpxdz
隣に誰も座っていない車の助手席を携帯電話と上着で塞ぐ。
昔は確かに、君が隣にいた。
走り始めた車の中を冷たい闇とCDの音だけが支配する。
もう10年…
今夜は初めて、君の最後の地まで走ってみようと思うんだ
上り坂のヘアピンカーブを抜けて、車ごとダイビングしたあの場所へ。
完全なる誤解を解く暇もなく飛び出した君の後姿…
ヒステリックな車のエンジン音に後を追うこともしなかった僕。
あれ以来、路肩が広くなった道路は今ではもう危なくは無い。
君の命が何人かの危機を救ったんじゃないだろうか…
車を停めて外に出たらガードレールには一匹の蛙。
君の車と同じ緑色をしてた。
次は「時計」「夕日」「恋心」で。- [150]へのへのもへじ 08/05/16 23:04 5cazUA9M
- ねえ!? 桃子もそぉ思うでしょ!?
あの課長、女だからって私のこと舐めてかかってんのよ。絶対そう。
なに?あの言い方! こっちは真面目に考えてたんだっつうの!
良い感じじゃないの!! 『夕日色』の色鉛筆。
お洒落じゃない? 絶対 売れるって。
ヒット曲はの題名は『夏色』で、かき氷の味は 『ブルーハワイ味』よ?
どんなっ色でどんな味なんだ、っつぅの。
そんなんに比べたらさぁ?私の新商品のアイデアの方がよ?
具体的に色をイメージできるのに、なんだか詩的な響きを奏でつつ、
さらに哀愁を漂わしてるあたりが そこはかとなくお洒落じゃない?
だいたいさ、『山吹色』とか『群青色』とか、何の色だかわかんないんだよね。
そんなんだからこの業界、若い世代の顧客が減る一方なんだよ。
『群青』ってなんの名前よ? 見たこと無いっつの。
桃子ある?
景色なの? 生き物なの?
『ネッシー』とか『恋心』とかと同じたぐいだよね。 絶対そう。
名前だけ皆が知ってるのに、その実体は誰も見たこと無いの。
え?
コウブツ? なに? 好物?食べ物なの?
違う?
ああ。 鉱物ね。 へえ。 群青って石の色なんだ。
あ。!!
ナニ人と話してる最中に時計なんか見てるわけ!?
そんなに私との食事はツマラナイですか!?
なによ。。。私ばっか、愚痴っててさ。。
どうせカッコよくてオカネモチでヤサシイ彼氏の自慢話したいんでしょ。
いいわよ。
聞いてあげるわよ。さあ! 話せば。今度は私が聞く番ね!
え?
なに。。 べつに、、、そんな、、、
そう?
じゃあ、、
そんなに言うんなら、、、。
話すわよ。
私が企画した新商品はね、今までの色鉛筆とは全然違った配色の12色なの。
ほら、わたしクレヨン王国とか好きだったから。小学生の頃。
でね、『夕日色』の他に、いま流行りの『マンゴー色』とか、、
::次回は 『権力』『考古学』『振り子』でお願いします。 - [151]rs 08/05/18 06:48 nLOvvodZjN
- 「韓国における出土品と日本の九州沿岸における遺跡の出土物の類似点を見るときに、」と、韓国人のA教授は日本人と日本文化が朝鮮半島に由来するとの自説を誇った。
「韓国における出土品と日本の遺跡の出土物の差異を見るときに、」と、日本人のB教授は具体的な事例をいくつかあげて、A教授の説を頭ごなしに否定した。
その否定に怒りに近い感情がこもっているのは、韓国人A教授の主張の表現に日本人を見下すニュアンスを感じ取ったからに違いない。
しかしながら、日本人B教授も怒りに流されて、自説の展開に意図して韓国人A教授個人を蔑むニュアンスを込めている。
二人の怒りは沸騰し、醜い罵倒合戦に発展した。
両国の考古学専門誌は毎号この二人の中傷合戦を学術として掲載し続けることになった。
当然のことである。この二人はそれぞれ韓国と日本を代表する出土物研究の第一人者なのである。己の国の考古学会の権力を背負い君臨しているという自負が、負けられない!、相手を打倒してやる!という意識を生み出すに違いなかった。
両国を代表する識者の罵倒の都度、日本人のルーツは振り子のように朝鮮半島由来か否か、どちらか一方に揺れ動いた。
十数年の時が流れ、若い研究者がふと手を挙げて発言した。
「あの、、、世界の人々の遺伝子を解析してみたとき、、、」
出土物の調査解析という古典的な権力の主流から離れ、考古学者の癖に遺伝しなぞとバカにされていた研究員の発言である。
世界という大きな視野、アフリカにおける人類誕生から世界各地への人類の広がりという数千年の時のスケールを踏まえた研究員の地道な調査結果に対して、朝鮮半島や日本に限定された知見に頼った罵倒合戦の醜さが浮き彫りになる。
研究員は続けた。
「日本人が誇るべき物は、世界の人類、世界の文化の一つの合流点として異なる物が和合していると言うことではないでしょうか。」
権力者たちを黙らせてしまったものは、研究員が提示する真理のすばらしさに対する感動だろうか、それとも己の姿の矮小さだろうか。
*********************************************
実はこの話、半分実話です。
数十年前、考古学専門誌を読んでいて私はあきれ果てて考古学に興味を失いました。
でも、その後、別の科学誌で遺伝子研究と人類の伝播に関する研究を読んで、なんとなく部外者ながら、面子を失った権力者に対して「ざまあみろ」って思ってしまいました。(笑)
では、次のお題、『世界』『生命』『遺伝』でお願いします。 - [152]Mr.G 08/05/18 14:11 E-JGXAW
- 世界で一番、いゃ、
宇宙で一番、君を愛してる。
「ねぇパパ、宇宙人ってほんとにいるの?」
小さな体の 大きな瞳が、キラキラと私に問いかける。
「お前はどっちだと思うんだ?」
「うんとね、うんとね、……わかんない!」
娘はとなりに座って私の顔を見上げた。
私の顔は思わずほころぶ。
「そうだな。パパにもわからない」
小さな体を抱き上げると、とろけそうなくらいの微笑みがかえってきた。
どうやって伝えようか、この宇宙の無限なる可能性を。
どうやって伝えようか、この生命の連鎖の素晴らしさを。
映画のセリフでも借りようか。
君はどう思うだろう。
「でも、この広い宇宙にいるのが私たちだけだなんて、もったいないと思わないか?」
いつまでも君を見守ろう。
愛すという遺伝子が、宇宙のどこかにも存在していてほしいと思う。
>>151
俺も知ってますその話(笑)
日本の方のほうは近郊の大学でまだご健在でらっしゃるので、
どのようなお人柄なのか一度 草場の陰から拝見したいです。
もしよければ次は
「バント」「アクセ」「えんぴつ」でお願いします。 - [153]へのへのもへじ 08/05/19 20:31 qvhy.qDX
- 『・・・不愉快だな・・・』、Kはさも愉快そうにそう言って、白い歯をのぞかせた。
『ありがちな結論であることの一体どこが悪いんだろう。
当たり前で正しいことは何度でも主張しなくちゃいけないんだ。
こういうね、わざわざ奇抜な意見を言う輩は、本当は話し合われている内容になんて興味ないんだよ。
”人と違う事言ってる自分”に興味があるだけなのさ。
嫌だろ?こんな奴に、自然保護論は人間のエゴだ!とか適当なこと言われるの。』
Kは、先日買ったばかりのアクオスの液晶画面の美しい映像を見つめ、
笑いながら 『そう思わないか。』 と私を横目でにらむ。
テレビ画面の向こうでは、一般人から識者まで入り混じったトーク番組が催されている。
一本のえんぴつが我々の手元に届くまででさえ、多くの資源とエネルギーが消費されている、
我々は大量生産・大量消費という社会構造を今こそ改め、循環型社会に移行し、
豊かな自然を守り未来に残さなければならない。
そんな内容のVTRに、会場に居た一人の若者が異を唱え、持論を披露しているところだった。
シルバーのアクセを右手首と左手中指にきらめかせ、
胸元の大きく開いたシャツを重ね着している銀髪のその青年は、
自然保護の運動など人間の勝手な偽善に過ぎないと指摘していた。
誰も彼を追い詰めていないし、そそのかしてもいないのに、
高説をのたまわっている内に高揚が絶頂を向かえたのか、
ついに彼は、人間のエゴイズムの救いようの無さを嘆き、糾弾し始めた。
明らかに我々一般人がするには、身の程をわきまえない高尚過ぎる話題だったが、
彼は誰にも頼まれていないのに自分からその話題を選んだのだ。
彼は会場のインテリ達に向かって意図的に毒を吐き散らし、意図せずに口から唾を飛ばしていた。
『ほら。コイツは環境のことなんかには関心が無いんだよ。
環境の悪化は止めなきゃいけないに決まってるだろ。考えるまでもない。でなきゃ皆が死ぬんだから。
けど、人間のエゴなんて、本当にどうでもいい瑣末な問題だよ。
環境問題にまで人のエゴを見てとろうとする奴なんてね、つまるところ、エゴが好きなんだろ。
見たいから見えるんだ。敵は外側になんていないんだろうね。』
Kは、もう何度も繰り返し見て内容を暗記してしまった映画をまた見させられる人みたいに、気だるそうだった。
私はチャンネルをまわした。
東北のプロ野球チームの選手が、スリーバントを失敗し、数少ない得点のチャンスを潰し終わったところだった。
その選手はなんの言い訳もせずにカメラのフレームから消えた。
『こういう場面が好きなんだ。』
Kはたいして面白く無さそうにアクオスの液晶に向かって感想をもらした後、
今度は私に向かって、楽しそうにその理由を説明し始めた。
次回は:『坊や』『猫』『門』 でお願いします。 - [154]Mr.G 08/05/20 02:54 E-JGXAW
- かつて一人だけ俺のことを"坊や"と呼ぶ人がいた。
古くて広い日本家屋に住んでいたお婆さんだ。戦時には疎開にくるような田舎だった。
彼女の長男はすぐ近くに住み、次男は都会のほうに家を構え、末の一人娘は二つ隣の県の酒屋に嫁いだ。
とても優しいお婆さんだ。
たまに訪ねて腹が減ったと訴えればやおら自分の食事を分け、物寂しいと思うときにはそっと頭をなでてくれた。
俺がはじめてお婆さんに会ったのは米寿も間近の頃だった。
夫はすでに亡く、広い家に彼女は一人で居た。
目に見えて痩せ細った体。
床に居着く時間は日に日に長くなっていった。
坊や、坊やと俺を呼ぶ。穏やかな顔で。
とても優しいお婆さん、だった。
彼女には三男がいた。
出兵した先で行方知れずとなり、遂に帰らなかった。
彼の年はまだ満ちたばかりだった。
家が空になって数年ののち、長男が家を壊しに業者と来た。
いい加減、俺もここから去ろう。
「ん?まだいたのか、この猫」
長男がすれ違った俺に言った。
きょうはよく晴れている。
俺はもう二度とくぐることのない門をくぐった。
振り返ると、門の中で涙をこらえながら万歳を言う弱々しい女性の姿が見えた気がした。
俺は一言、「みゃあ」とだけ泣いた。
次は「ケータイ」「駅」「CD」でお願いします。 - [155]らっこん 08/05/22 20:00 UcNuwwYz0n
- もう歩き疲れているのだが、ケータイは鳴らし続けなくては
ならない。まだ今日の泊まる先が見つからないから。
何人もの友人にかけているのだが、何故だろう?今日は誰も出ない。
ネットカフェ難民になってから、もう2年になる。
だが昔はカフェ難民であっても何かが違った。
夢があった。希望で目がキラキラしていて、自分の中に満ち溢れていた。ショップの店員をしていた。大好きな仕事だった。
でも忙しすぎたのだ。
友人にと連絡が取れないので、今日はネットカフェで過ごすことにした。駅のほうへ向かった。個室を取り
薄汚れた鞄から、化粧品を出したが、かなり汚れている。
そして持ち歩いているCDを聞きながら
スナックを食べた。今日の晩御飯だ。
どこで間違ってしまったのだろう。あの希望に燃えていた日々。
給料は少なかったが、生きていた。
今は死んでいる。
今はキャバクラの仕事をしているが、殆ど休みがちで
やる気がしない。給料もその日暮らし。
答えは、そう・・・
胸の中の炎が消えたら駄目なんだ。
希望に燃えてなくては生きてはいけないのに・・・
希望を捨ててしまったのは私だ。
辛くても、希望の輝きが私を生かしてくれていた。
もう消えてしまった私にはエネルギーが枯渇して
再出発できそうもない。
今日も、そんな都会にのまれた人たちが、街を彷徨っている。
明日に希望をもつことなく。 - [156]らっこん 08/05/23 00:49 UcNuwwYz0n
- 次のお題
「スーツケース」「水筒」「鳩」 - [157]おっさん 08/05/23 01:32 *Y1gESPhTjUy*l/OBl9ltHq
- 「スーツケース」「水筒」「鳩」
老人は古びたスーツケースを持っている
そこから、乗りそこねたフェリーが見えている
仕方が無いか
薄暗くなる乗り場で老人は朝まで待とうと思う
財布の中身が少ないのだ
ベンチに座り水筒に入れた酒を飲みだした
あいつに酒での嫌みを言われたなぁ
その妻に先立たれた
上着のポケットから豆の袋を取り出す
歯の少ない老人はひとつずつ唇に押し込んだ
夜の海が深い闇に溶けてゆくのが見えた
鳩が老人の手をついばむ
驚いて立ち上がった老人の前に妻が立っていた
優しく微笑んでいる
老人は喜んで妻のいる場所へ歩き出した
夜の海と深い闇に老人が消えた
次は「田植え」「都会」「雨」でお願いします。 - [158]Kelp 08/06/06 19:50 nnsvrIXviR
- 「田植え」「都会」「雨」
六月に入って梅雨らしい日々が続く。
ビルに降る雨は音も無く地面を濡らし、人々の足を少しだけ速めさせる。
君にはそんな都会が似合っていた。
ふらり、と言う感じで重たい木の扉を押して君はこの大音響の部屋に入ってきた。
僕はちょっとだけ扉に視線を送るとギターを弾き続ける。
つまらない歌のコードを毎夜押さえるだけの仕事。
カラオケで歌われる曲なんて同じようなものばかりだから…楽な仕事だった。
君が一人でカウンターに腰を掛けていると、まるで磁石に吸い寄せられるかのように数人の常連客たちが寄っていく。
そうして君は週末にだけこの店に顔を出すようになった。
歌は一度も歌わなかった。
仲間たちが歌えばそれなりに聴いているのだが少しでも音をはずすと君は顔を顰めた。
君が何処に住んでいて何をしていてどんな声で話すのか…
僕は知りたいと思ったけれど二人で話しをする機会は一度も無いままに半年が過ぎた。
3月になると君はぷっつりと店へ来なくなった。
気づいたのは4月も半ばの頃、彼女はどうしているのだろうと店の常連たちも僕もそれを気にした。
去年の6月…ちょうど今頃の季節に君は初めて来たときと同じ様に、ふらりと店にやって来た。
ちょっと陽に焼けて、ちょっと痩せて…
誰かが君に「海外にでも行っていたの?」と尋ねる。
君は可笑しそうに笑って言った。
「いいえ…3月から5月って田植えの時期でね…忙しいのよ」
冗談だと誰もが思っただろう
けれど君は真剣で、みんなに種明かしをして見せた。
「私は此処まで1時間以上もかけて通ってるのよ?」
「去年の稲刈りが終わった後、たまたま此処に来たんだけれど、忙しくしていると忘れてしまうものね」
初めて聴く君の声…
君は僕に視線を向け、近寄ってくると、言った。
「ギターを弾いてくれる?曲名は・・・・・・・」
それは僕の弾けない曲だった。
あれから1年、今日も雨が降っている。
そろそろ君がふらりとやってくる頃だろう。
僕が此処をやめて君の田舎に行く決心を固めたのか…
それを僕から直接聞き出す為に。
次は「砂利」「永遠に」「ルール」で。 - [159]理子 08/07/04 21:11 *3OptlDHXuiR*kZP87vLr6G
- 「砂利」「永遠に」「ルール」
ザッ、ザッ、ザッ・・・
砂利を踏む音だけが聞こえる。
まるで侵入者が来たことを知らせるように。
神々が宿る森の中。
立ち止まると、木々の息づかいまでが聞こえてきそうだ。
鳥居の前で一礼。
鳥居の中央は避けてくぐる。
手水舎で心身を清める。
お賽銭を入れて二礼二拍手。
何の下心もないことを神様に証明するためののものだが、いつもここで迷いが出る。
下心があるからここに来たのではないのか・・・
そして一礼。
鳥居の外に出て一礼。
こんなにきちんと参拝のルールを守る自分が時折可笑しくて仕方がない。
なぜなら、守らなければ御利益が薄れるような気がするからだ。
周りを見ていても、みんな同じ。
こうやって神社参拝の儀式は永遠に守られていくのだろう。
次は「朝顔」「落ちる」「飛行機雲」で。 - [160]振ると面食らう 08/08/25 20:00 80fXYqYv4H
- 明朝・・・
太陽をのぞく全てが蒼い。
朝顔の花びらをすべり落ちる露が美しい。
飛行機雲を追うと、数機の編隊。
畑に落ちた紙には「日本は降伏せよ」
次「山頂」「池」「寿司」 - [161]奈々 08/08/26 16:54 E-TWjWH
- お爺さんは狸山の
池の女神に,毎日働いている褒美として,願いを2つ叶えてもらった。
1つは山頂まで登山できる力を与えてもらった。
そしてもう1つ。
山頂に寿司屋を建てた。 - [162]奈々 08/08/26 17:07 E-TWjWH
- 次のお題は
[着物]
[畳]
[蜩] - [163]振ると面食らう 08/10/02 18:00 D-b3P./
- 「来たようだネ」
ふすまがパッと開くと鼻の低い女中が膳を運んできた。
「これだよ、待ってました、これが珍味なんだ」
彼は着物の袖をたくしあげ、畳の上に膝をついて膳をのぞき込んだ。
「おい、なんとも言えないぞ、ここまで来た甲斐があったな。よそ見してないで見ろよ」
無茶いうな、お前がヨダレを垂らしているのはセミだよ。
お題「ドナドナ」「玉ねぎ」「デミグラスソース」 - [164]がりがり 08/10/03 06:40 H8/szSTaCD
>無茶いうな、お前がヨダレを垂らしているのはセミだよ。
よ、こんなドナドナ頭がさあ、玉ねぎで涙をこらえながらさあ、デミグラソース頭からぶっかけたそうじゃねえかw
お題「クルクルパー」「留年」「個室ビデオ」- [165]蘊蓄才女 08/10/03 12:28 E-k5mjS
あらぁ じぃじったら
またこんな所で油売っちゃってぇ
クルクルパーばっかりいる老人大学も留年したんだって 本当?
あたしと一緒に個室ビデオ行かない?
いいとこよん
お題
「耳」 「紫」 「雨」- [166]がりがり 08/10/03 13:02 *zHTEiLZlSGW*zYRQ6p7kSJ
耳なし阿呆一がさあ、紫の雨に打たれたんだってよw
お題
「阿呆」「成りすまし」「風俗店」- [167]蘊蓄才女 08/10/03 14:04 E-k5mjS
もぉじぃじったらぁ
短気なんだから
あたしも阿呆ね
じぃじの彼女に成りすましたのに
ばれちゃったのね
またあの風俗店でお会いしたいわぁ
お題
「ごま」 「菓子」
「禁欲」- [168]がりがり 08/10/03 15:47 *zHTEiLZlSGW*zYRQ6p7kSJ
ごま塩あたまのおヴァカさんがねえ仮死(菓子)状態で発見されて、よくよく調べたら、禁欲生活が長すぎたらしいわw
お題
「塩」「華氏」「金曜」- [169]振ると面食らう 08/10/03 18:35 D-b3P./
- 金華ハムは肉の塩漬けを燻したものである。
その汁が瓶詰めにされて売っていたがあれをチャーハンの隠し味に使うと最高である。
お題「大」「中」「小」 - [170]総評 08/10/04 20:24 qnTKHep0eM
- 金大中は肝っ玉が小さいぜ
お題「空」「ラーメン」「バス」 - [171]振ると面食らう 08/10/14 21:48 D-b3P./
- 昼下がりに目覚め、空腹を覚えた。
街に這い出て、入ったラーメン屋には無愛想なオッサンと若干ボケ始めたオバン。
手垢と脂で虹色に光るグラスに水を注ぐオバン。
小さなポンコツのテレビでおどけるつまんない芸人の声。
半年前の漫画誌に飛び散ったラー油の跡がパルプを透かす。
無言で近づきラーメンを置いてはレジにほほ杖をつくオバン。
脂の浮いた何の変哲もないスープに沈むカンスイで黄色っぽい麺は歯応えが軟弱であった。
申しわけなさげに漂う焼き海苔の磯の香りが邪魔。
ああ480円
文句は言えぬ。
手汗でネチョッとなった五百円玉をオバンに渡すとレジスターがチンとやかましく吠え、残った二枚の十円玉にギザ十が一枚。
帰りのバスには乗れないが、いいやもういい歩いて帰る!
お題「待つ」「帰る」「寄り道」 - [172]Mr.G 08/10/18 01:25 *CjPLNnLiZL5*KXh.tIY4Sy
- ― 我だけを想う男のつまらなさ 知りつつ君にそれを望めり ―
金曜日の遅い家路。俺を待つ者はいない。
妻は出て行った。それは今朝の事。
女の同僚との仲を疑われた。
結婚前に遊びすぎたのが原因か、否定をしても信じてもらえなかった。
妻ともはじめは遊びのつもりだったのだ。
誰かと飲みに行こうかと思ったが皆先に帰ってしまい、
結局、数年前の独り暮らしの時のようにコンビニで弁当を買った。
コンビニから家までの距離が長く感じられる。
秋も深まりYシャツだけじゃ寒くなってきた。
そうだ、このYシャツも土日のうちに洗ってアイロンをかけなきゃならない。
ああ、最近天気良くないのになあ。アイロンどこにあるんだっけ。
ぐだぐだと愁いながら、スーツの上着をはおり人もまばらな夜道を帰る。
マンション前に見える人影。
影は小走りに近寄ってきたかと思うと、手にあるコンビニ袋を見て苦笑った。
「お帰り」
見慣れたはずの顔を見て思い立つ。
久しぶりに、デートでもしようか。今日これから。
夜も遅いしコンビニまでの距離だけど、
立ち止まって見つめ合うのではなく同じ方を向いて歩こう。
ふたりでなら寄り道だって道になる。
君が望んだのだ。ツマラナイ男になることを。
芯まで冷えた長い髪を暖めるように、スーツの上着を細い肩にかけた。
お次の方「HTCのベルト」「化粧の匂い」「目」でお願いします。
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